2005.07.14

情報の発信方法と取得方法は別物

昨日、ユビキタスネットワーク社会システム研究会に委員として出席しました。
今回の会合を経て感じたことは、情報の入力方法と閲覧方法はまったく異なるものだと考えなければいけないということ。
若干の問題はあるが、情報を入力するためにIT機器を用いることや、階層化されたメニューを追って適切な場所に情報を置くことに異論はないのですが、情報を得る側からすると、何か情報は無いかな?と階層化されたメニューを追ってその場所まで見に行くということをする人はほとんどいないと思われます。
目的を持って情報を探しに行く場合は別ですが、存在を知らない情報は探さないのです。
やはりプッシュ型の情報配信が望まれます。
その地域で集められた情報があり、それを閲覧する情報サイトも存在するとします。
携帯メールにその情報が自動的に届くなんてのはあまり面白くありません。
例えば、コンビニなどのレシートに情報がトピックスとして印刷されていたりしたら面白くないですか?
情報がテキストで記されているだけでなくて、URLやQRコードが記されていて、情報に誘導するんです。

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2005.04.05

子どもの安全対策にIT

テレビで「学校や通学路で子どもが暴漢に襲われる事件が急増している。子どもの安全を守るために様々な試みが行われている。」という内容の番組が放送されていたのを見ました。

下校の付き添いボディガードが1回2800円であるとか、通学路を警備会社で巡回警備するようにしたとか・・・

その中で、ITを用いた試みも紹介されていました。
子どもがICタグを持ち、学校の校門にセンサーを設置。下校時、校門を通過したことを記録するとともに親の携帯電話に何時何分に下校したというメールが届くという仕組み。ICタグを持っていないものが校門を通過すると、職員室に警告が発せられる。」というもの。

以下のようにも紹介されています。
 http://allabout.co.jp/children/ikujinow/closeup/CU20040828A/
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050402-00000000-san-bus_all

う~ん、ユビキタスっぽい!

ん、でも・・・ちょっと待って・・・

この仕組みでは、子どもの安全を守ることはできないですよね。
下校してからかなりの時間が経つのに帰宅しない。これはおかしい。何かあったに違いない。」というように異常を認識するのに役立つものと考えた方が良さそうです。
ICタグを持っていない人の通過も、ICタグを持っている人と同時に通過した場合に感知できるのかなあ?人感センサーが人数まで把握できればいいんだけど・・・(できるの?)
どちらにしろ、校内に侵入されてから気が付くことになるよね。

ITを用いた試みって、事後対処が多いような気が・・・
現在のところ、主に異常事態を察知する認識力を高めるためにITが用いられるのでしょう。

察知した異常事態をどのように処理するのかは、コミュニティの力に依ることになると思います。

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2005.02.13

ユビキタス探検隊

静岡科学館「る・く・る」で「ユビキタス探検隊」というイベントが開催されました。
050213_ubiquitousTANKENTAIこれは、ユビキタス技術を用いた実証実験です。ICタグと携帯電話を持って会場を動き回ると、携帯電話にその場所の説明がメールされるもの。この企画には静岡県ユビキタスネットワーク社会システム研究会の一員として協力しとります。
ICタグに書き込まれた属性(正確にはICタグに記録された番号と属性情報をサーバーで合致させているのだけれども)に従って適切な情報提示がされる仕組みです。子どもなら簡単な言葉で、アメリカ人なら英語で、大阪人なら関西弁で・・・ということです。身体障害なども属性として定義すれば、必要な手当てがなされるものです。また、どのような属性の人がどこにいるのか、どこを通ったのかという情報が蓄積されます。

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